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鳴海の魔力など比にならないくらい爆大な魔力が発生して半憑依を観衆に見せる、ねじれた二本の角に牛の尻尾がついた状態を。
「やっとやる気になったか」
「ああ、殺る気になっ!!」
そして高速で移動し零条は奉天画戟を横に振るう、辛うじてガードした鳴海だが横に大きく飛ばされ鉄の壁に激突する。
観衆は七つの大罪契約者の半憑依を見れて盛り上がる、将校達も驚いた顔をしている。
零条は間髪いれずに吹き飛んだ鳴海の方へと行き猛攻を続ける、鳴海はもう防御しかできずに吹き飛ばされ続け息が上がっていく。
「おう鳴海!てめぇから仕掛けた喧嘩だろうが、ちゃんと相手してくれよ!」
そして鳴海を柄の方で突いて吹き飛ばし鉄の壁にめり込ませ奉天画戟を躊躇いもなく投げる。
「死ねや雑魚」
既に気を失い憑依も解けている無防備な状態を奉天画戟が襲おうとする。
しかし奉天画戟は何かに弾かれ地面に突き刺さる。
「はい、おしまい。いいだろもう」
はじき飛ばしたのは部分憑依した王騎だった、それを見た零条は一息ついて憑依を解除すると奉天画戟を回収して王騎の目の前に立ち口を開く。
「王騎、久々にやるか?」
「やだ。仕事が残ってるもんでね、医療班はコイツを連れて行け!」
あっさり断られてじゃあと師龍の方を向くと両手でバツを作っていた師龍を見て言葉を失って目線を運ばれる鳴海に移そうとした時
「楽しめそうな奴見っけ」
目があったのは綜馬だったのだ、綜馬はどうすればいいのか分からずにいる。そして零条は綜馬に近づいて肩を掴むと
「半憑依はできるはずだったよな?」
「1分だけ」
よーし!と言うと強制的に零条と手合わせすることとなったのだ。
「1分間だけだけど楽しませろよ四条!半憑依しろベルフェゴール!」
「全力でやらしてもらうぜ、半憑依だルシファー!」
今度の戦いも七つの大罪契約者同士というだけあって仕事をほっぽり出して見る人が多数いた。
お互いの魔力で霧が立ち込めたように訓練場が見えなくなると何かが動いて直ぐに霧が晴れる。
先に動いたのは綜馬だった。
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