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宮殿前に到着した時、師龍は言葉が出なかった。なぜなら
「左側で生き残ったのは上条隊の5人と他の隊はバラバラで合わせて12人だと…」
予想外に兵を減らしたことで自分への怒りで言葉を失う。
「過ぎたことは仕方がない、師龍。今は吸血鬼を殲滅することだけだ。」
零条が肩に手をやりこの作戦の隊長だということを師龍に思い出させるのだった。
「やっぱり見た感じたくさんいるねぇ、やっぱり豪位の雑魚共じゃ役に立たなかったか」
その時宮殿の方から声が聞こえて来たのだった、その声に全員目が釘付けになるとユーダスがニヤリとした。
「まずは数を減らさないとね」
そう言うとユーダスの背後から出てきた吸血鬼達が師龍達に襲いかかる、その中には十鬼柱も含まれていた。
そして十鬼柱は明らかに弱そうな人間を狙っていく、ユーダスと杏はその場で見ている。
「全員戦闘態勢!こいつらが十鬼柱だ、サラ、東雲、豹馬は他の奴らを助けろ!緋花隊も同じだ、基本的にはバックアップに努めろ!」
そう言い限界の一段階手前の憑依をして吸血鬼を相手にする。
その中で零条は一体の吸血鬼と向かい合ったまま黙っていた。
「久しぶりだな零条、少しは強くなったか?」
その吸血鬼はロードだったのだ、零条は一度ロードと殺り合い負けている。そしてロードは強くなって俺を楽しませろと言われて見逃されたのだ。
「ああ、ちったぁな。ロードがそのままの強さだったら殺せるくらいにな」
そして零条は部分憑依をすると一瞬で距離を詰めて攻撃する、しかしその攻撃を分かりきっていたかのようにロードは避ける。
「確かに前の俺だったら殺されていたかもな、でもそうは行かないんだよね」
そして双方は周りなど見ずに全力を出しあう。
一方師龍はジャック、緋花はチャーリーを相手にしていた。
「おい、そこの吸血鬼。相手してくれよ」
綜馬が話かけると同時に攻撃したのはユーダスだった、しかし部分憑依している綜馬の攻撃をまるで分かりきったかのように首だけで避けてしまう。
「お前があの四条か、いいだろう遊んでやる」
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