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勝利して帝国軍に戻ってきたのはわずか3分の一だった、兵士は休息を取ったがあの二人は休むことなくあの部屋へ行く。
「入るぞ王騎」
王騎の部屋に入ると頭を抱えている王騎が目に入って師龍と零条は察する。
「憶測を言おう、お前の行動は筒抜けで元帥は王騎側の将校を捕縛か人質を取られ動けずで過半数行かないようにされてクーデターを起こせなかった」
師龍が予想を言うと王騎は図星の様に体を震わせていた、二人はため息をついた。
そして王騎が口を開く。
「親父から言われたよ、まだまだ青い。今回は勝利したから咎めはしないが次はないってさ」
ほしい物が手に入れることができなかった時の王騎は子供のように全てに反抗的になってしまう。
「悪いが王騎、これから将校会議がある。行くぞ」
将校会議はいつも零条が欠席する為、特例で大佐である師龍が参加している。これは王騎の提案であったのだ。
「零条じゃないけどやる気でねーわ、休もっかなー。どうせ零条は行かねぇんだろ」
その問いに零条はタバコに火をつけると静かに答えた。
「今回の議題は俺らは必ず聞かなければならない、今回は俺も出席する」
その言葉に王騎は目を丸くし口を開けていた、そして師龍がたち上がると扉の方へ向かう。それに続いて零条も付いて行く。
「ホラ行くぞ」
零条に言われて王騎もただ返事をするだけでついていった。
「では今回の将校会議は先日の吸血鬼拠点討伐作戦の事です」
司会役が議題を述べてスラスラと会議を進行していく、楕円形のテーブルを囲むように将校達が座り上座には元帥の一条清明が座っている。零条の席は東側にあり後ろには師龍が適当なイスに座っている。
「では先日の戦闘について詳しい事を、一条王騎大将。おねがいします」
司会役に呼ばれると王騎は立ち上がり、資料を片手に話そうとしたその時。
「つかいっつも来ねぇ奴がひょっこり出てきてんだよ、しかも誰に断ってタバコ吸ってやがる。舐めてんのか?」
会議を遮ったのは零条の反対側にいる男だった、その言葉に唯一タバコを吸っている零条が答える。
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