1人が本棚に入れています
本棚に追加
取調室にて
黒いフードを被った犯人の正体は、実は50代の女だった。女は、たじろぎもせず机に両手を置いていた。何も疲れたそぶりは見せず、ジッとしていた。刑事もジッと睨んで女の罪状を明らかにしようと思っていた。
刑事は何を思ったか、その時、ハローアゲインを口ずさみ始めた。
すると、明らかに動揺隠しきれない感じの様子の女がいた。
「お前、病院ずとめの時、患者が歌った、この曲が気に入ってるんだろう。」「それで一瞬たじろいだな」
「そんなにその患者が歌ったこの曲が好きなんだな」
女はウンと呟いた。
「歌っていたのは男か女か?」と言うと、女は「男性です......」とか細く答えた。
「その男が好きなのか?」
女は首を横に振った。
「歌声が好きなんだな?」と言うと女は、はいと答えた。
刑事は歌った。「記憶の中でたった2人は生きて行ける、いつの日にか......」
「入江と車でショッピングセンターで被害者の秋子さんを誘拐拉致し、バラバラ遺体のあった
阿佐ヶ谷岳の山中ではなく、車中で首を絞めて殺し、その後で顔面を石で何度も殴打して、医学的知識に詳しいあんたが、遺体を処理することに困ったため、秋子さんの体をバラバラにして、ゴミ袋に詰め込んで放置した。
その際異常だったのが、内臓を全て出血痕も出さずにとりだしたことだ。」それと両手両足をせつだんして、内臓とともに標本として飾っていたことも分かっている。」
「これはなにをいみしてるのかおしえてもらえんかね?」
そう言うと、女は答え出した。
「カオスですよ、カオス。」クスクス笑った。
「混沌、smではない究極のエロチィシズム。」「身体改造ですよ.....」
またクックックと小刻みに笑った。
刑事は怒った。それと同時に背筋が凍る思いがした。「バン!!!」机を思い切り右手で叩いた。
「ええかげにせんか 」
「お前のやったことは畜生以下の所業だ。」「わかっているのか!!!」
刑事は憤りを隠せなかった。
女は答えた。「究極のエロスを求めるために、地獄に堕ちるの。」「地獄こそ愛なのよ。」
「そのためにわざと捕まったのよ」
「話にならん。こいつを連れてけ」
もう一人の係員に留置場に連れて行かせた。
最初のコメントを投稿しよう!