Episode 3 『新緑のサスペンス』

303/308
前へ
/548ページ
次へ
「子どもは大人が思うよりも、ずっと賢くたくましいものです。今回のことを教訓にしてもらいたいものですよね」 「教訓かぁ。薬物、ダメ絶対、だね」 と利休くんがいたずらな笑みを見せる。 「それも、そうですし、同じように恐ろしいことがあります」 「同じように?」 と私と利休くんは同時に首を傾げた。 「ええ、『人を支配しようとすること』です。僕は、こんな恐ろしいことはないと思っています」 その言葉に、利休くんは腕を組んで、うーんと唸る。
/548ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17327人が本棚に入れています
本棚に追加