17198人が本棚に入れています
本棚に追加
/548ページ
「気乗りしなかったら、断ってもらっていいんだけど、良かったら来てもらえないかな」
そう言う左京さんに、ホームズさんはにこりと微笑んだ。
「お茶会の競演なんて、とても興味深いので、ぜひ参加させていただきたいです。葵さんも、ご都合がよろしければ……」
と、ホームズさんは私に視線を送る。
「あ、はい。呼んでいただけるでしたら……ぜひ」
私はぎこちなく頷いた。
「そうか、良かった。それじゃあ、あらためて日程を調整して、連絡するね。
そして、これから同じ京都市民、どうぞよろしくお願いします」
そう言って深く頭を下げる左京さんに、私たちも「こちらこそ」と頭を下げ返す。
「父さんはほんと、腰だけは低いんだから」
その横で利休くんが、少し呆れたように頬杖をついていた。
最初のコメントを投稿しよう!