敗者は何度でも立ち上がる

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人がやっと通れる小道、と言うよりただの建物と建物の隙間を縫うように進むと、商店街に出た、中の橋商店街だ、今日珍しく生き残っている商店街、活気ある昔ながらの店舗が連なるその一つひとつに個性があり、行き交う客人も、子供からジジババまで、外人からコスプレイヤー、このオレすらも妙に馴染んで違和感を感じさせない、そういう事でオレはここを良く利用する、今も夕飯にあんまんを三つ買った、二つで充分ですよ、分かって下さいよ、の所で三つ買った。 「明日は雨か」 「はいはい、にいちゃん、キャベツ安いよ買ってって、春物、サラダでも美味しいよ」 荒れそうだな 貴公も、そう思うか? キャベツは千切りに、豚カツソースだろ。
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