毒を喰うなら皿まで喰った上で文句言えよ

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むうっ。 オレのgorochingradarが、深い闇に反応した。 後ろかっ! 振り向くと、背の高い、2枚目風のダンディー風な、男が佇んでいた。 「小湊くろおる です」 なにっ! 知っている。 彼もまた、有名なヒットマンだ。 くろおるさんは、優しい目でオレを見据えていた。その屈託の無い笑顔の裏で、一体何百人、いや何千人の犠牲者(ファン)を出してきたのだろうか。 やらねば やられる その瞬間、くろおるさんは、懐に忍ばせた、名刺入れに手をかけた。 ヤバい、罠だっ。 グサッ! 一瞬の差だった。 オレの名刺風、暗器の方が僅かに早く出せた。 危なかった。ネットで作っておいて良かった。 本当に、本当に、ごめんなさい。くろおるさん!ハァハァ。 だがこれで、やっと依頼を完遂する事が出来たかな。ハァハァ。 な、なんだこれは!? オレの全身に鳥肌がたった。 因みに、沖縄はまだ半袖の人も結構いるらしいですよ。えんぴつ堂さん談 後ろから聞こえた声に振り向く。 「早川です」 ぐははっ! な、なんというオーラだ。 そこには、信じられない程の美しさを携えた小柄で華奢な女性がいた。 心が吸い込まれてゆく。その大きな黒眼の底は、深海のように、捉えた者を無情に押しつぶしてゆく。オレもまた然り。 美しき黒眼の魔女 早川さん。 ああ、絶対、怒られるよ。 マジヤバいよ。 あーもう、ごめんなさい! 本当にスイマセン!! グサッ ハア、ハア、ハア。 本当に、こんな勝手な事して申し訳有りませんでした。 でも、仕事なので…。 な、なんつーミッションだ。 これは、キツイ。 ある意味、本気で。 ふと、辺りを見回す。 オレの心の警鐘が鳴り止まない。 そうかよ。 まだ、まだ、ヒットマンが、いるんだな。
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