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その後その老人はどうなったかは分からない。
おそらくもうこの世にはいないのであろう・・・・
その老人から聞いた情報はこれからの私の生き方を左右するものとなった。
昔の伝承を当たれば、もっと何かが分かるかもしれない。そう思った私は、
村の図書館に行った。村の図書館と言っても大学が近くかなり大きな図書館で民間伝承
なんかも結構調べられた。
しかし、黒様というのはあまり乗っていなかった、誰も借りない書架の奥深くに1冊だけそのことについて触れている本が見つかった。だが、新しい情報はことは全く得られなかった。死ぬ前に黒い靄や玉、特に子どもの人影をなした黒い影が家の裏地からだんだんと近づいてきて終いには見えている人を連れて行く。
というような内容だった。語り口からも、どこか妖怪のようにとらえているようだった。
相談できる人がいないので、村の氏神の神主のところを訪ねた。
神格ある神社仏閣‥‥小さい頃からその異様な雰囲気に呑まれ、嫌いな場所だ。
しばらくいると頭痛がするし吐き気もしてくる。清浄すぎる空気は私の体を蝕んでいるとさえ感じた・・・実際にその通りなのだろう、神社でも対応できない悪霊とかそう言ったたぐいのものではなくいわば神に近いものに憑かれているのだから・・・
修学旅行の京都はまさに地獄だった。みんなが楽しみながらいろいろな神社や寺を回るのだから、神主はそのまま神社に案内されたが、
入ることが出来なかった。近づいただけで頭痛に見舞われその氏神神社の山全体に拒絶されているかのように感じた。
ここまで力が強いとは・・・・
神主はそう言って諦めて話しはじめた。
これ我が一族に伝わる話で、私のおじい様から聞いた話だ。
神代の世からすべては始まったことだ・・・・とだけ聞こえたが…ブツブツ小さい声で何かを言っていた。
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