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10分くらい見つめていたと思う、
急に目の前にゴルフボールくらいの大きさの黒い玉が現れた。
その玉は私の目の前で止まった。
丁度目の近くに飛ぶハエのように私の視界を遮った。
かと思うと急に飛んでいったので、気がついたらその黒い玉を追いかけていた。
黒い玉は丁度祖母の家の前で止まった。
すると
私の目の前ですごい速さで回り出したかと思うと屋根の上まで飛んだ、
屋根の上でしばらくさまよったあと
ものすごいスピードで空の彼方に飛んでいった。
私はあれが何なのか気になってしばらくの間空を見上げていた。
「大丈夫か、大丈夫か」クラスメートの駿が、
私の到着があまりに遅いから迎えに行く途中
道の真ん中で寝ていた私を近所の人達と一緒に介抱し、学校の保健室に連れてきてくれたそうだ。
私「駿、俺変な夢を見たんだよ」
駿「へー、どんな?」
私「黒い玉がさー急に現れて回り出したかと思うと急に空高く消えていったんだよ」
駿「なんだそりゃ、本当に変な夢だな何か起こるんじゃね?で、サッカーどうするんだよ保健室の先生は本当に寝てるだけで何の異常も無いって言うしお前いなくなると人数合わなくなるから参加して欲しいんだけど」
私「もちろん、参加するさ」
私は夢の事など忘れて
いつも通り楽しく遊んだ。
夕方5時 のチャ イムがなったぽつぽつと友達が帰ったので
サッカーを切り上げ家に帰った。
夕食の支度をしている母にも今日あった事を洗いざらい話した。
急に眠くなったこと、黒い玉のこと、友達とサッカーしたこと、
母は道路の真ん中で寝ていた事をものすごく怒った。
車に弾かれたらどうするのっていう内容だった。
全くそのとおりで国道で寝ていれば車に跳ねられるのは時間の問題だ。
その後食事を済ませ母に叱られたことと昼間のサッカーのせいで疲れたのかすぐに眠った。
午後23時くらいだったと思う。祖父が急に倒れ息を引き取ったらしい…
私はあの時出会った黒い玉は祖父だったと確信した。何の根拠もないが、そう言いきれた。
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