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「グエッヘッヘ・・・
まだこんな所に人間がいたのか。」
そう言って、トカゲのような容姿をした二足歩行の化け物が、ファンタジーでいうゴブリンのような出で立ちをした複数の化け物を引き連れ、目の前で怯えているひとりの少女に向かって近づいていく。
少女は恐怖で腰が抜け、声を発する事もできず、その場から動けないでいた。
この世界では、怪人と呼ばれる化け物が人間を襲うという事は、最早当たり前の出来事となっていた。
その日常茶飯事ともいえる出来事が、今まさに目の前で行われようとしていた時、化け物と少女の間に棒状の何かが突き刺さった。
「誰だ、邪魔をする奴は!」
そう叫びながら、化け物が飛んできた物の方を向くと、何かに身を包む複数の人間らしき姿が見えた。
「何者か知らんが、殺す人間が増えただけだ。戦闘員よ、先ずはあいつらからやってしまえ!」
化け物がそう言い放つと、ゴブリンのような化け物達は、我先にと複数の何かに身を包んだ相手に向かい襲い掛かっていった。
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