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ここは、時雄の部屋。
飛沫は時雄のベッドに腰掛け、リビングから、飲み物をもってくる時雄を待っていた。
ドアを開け、部屋に入ってきた時雄は、「コーラで良かったんだよな。」と言って、手に持っていたコップを飛沫に渡し、中央にあるテーブルに自分のコップを置いて、床にクッションを敷き、飛沫の正面に座った。
そしてふたりが一息ついた後、時雄が話し始めた。
「まず始めに、俺が友達を作るにあたって、飛沫に明日から金曜までの4日間、いくつか守って欲しい事がある。
一、登下校は別々で。休み時間や、昼休みの時間も俺とは一緒に行動しない。
一、登下校は仲の良い友達と一緒に行動。
一、体育の授業は休む事。
一、緊急時以外、メールや、電話はしない。
とりあえず、これくらいだな。守れそうか?」
「守れません!!!意味がわかりません!!!」
「と言うと思った。ちょ、ちょっとそんな顔して睨むな!コーラでも飲んで落ち着け。・・・飲んだか?それじゃあ、これからさっきの理由もふまえて話を再開するぞ。」
そして、時雄は飛沫にこれからの事を話した。その後の飛沫は、時折相槌を打ちながら、最後まで真剣に時雄の話を聞いていた。
「・・・で、最終的にときは何がしたいの?」
飛沫の問い掛けに時雄は口角をつり上げ、不敵な笑みでこう言った。
「世界を───────救うんだよ。」
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