第二章 依頼

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 すると「中鷹君よ、監督してる古典の飯岡先生に《バッティングを勉強しろって》って、どやされて、しょぼくれてんだよね~、あははははは!」  そう答えた。  「あのヘボ監督? ダメ、ありゃダメよ、ただの野球漫画オタクだもん」  三田は情報屋の一面を持っており、学校内の情報に詳しい。  それは野球部の内情でも例外ではなかった。  そして北島は「だから、どうしても野球部に助っ人がいるのよ、えへへへへへ!」  と、ニコニコと愛想よく答える。  それを聞いて、三田が「ゴンタロウさんに?」と、首をかしげると、「うふふふふ! 練習の手伝いをして欲しいの」と、訳を話す。  それを聞いて、景子は不安になった。
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