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それが河中に不信感を持つ原因になっていた。
残念なことに、中鷹の周囲ではマネージメントを学ぶマネージャーもいなければ、知恵を貸してくれる味方もいなかった。
「俺のせいばっか言うけど、お前はどうなんだよ、キャプテンだろ!」
と、河中から責任逃れされて、がっくりと中鷹は肩を落とした。
「もういいです!」
彼は職員室から出て、(こんなクソみたいな野球部なんか辞めてやる!)と、ヤケクソ気味で廊下を歩いていたが、そんな彼の前に、天使が出現した。
その天使は「どうしたの、そんな怖い顔して、うふふふふ!」と、笑っていた。
「え?」
クラスメイトの北島小夜子(きたじまさよこ)だった。
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