0人が本棚に入れています
本棚に追加
(だが……)
中鷹は話に乗るのを躊躇した。
悪評もあるのだ。
《北島は暴走する》
つまり時には手段を選ばないような真似までしてしまう。
こんな噂もあった。
《朝だけ安全装置がついた女、夕方になると変貌する》
用心する中鷹だが、次の北島の言葉に心が揺れた。こう言われたのだ。
「うふふふふふ! バッティングで悩んでいるなら、剛速球を投げられる人に心当たりがあるよ」
「ええ! マジかよ!」
とうとう中鷹は話に飛びついてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!