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いくら昼間とはいえ、近所迷惑になると思い、咄嗟に自分も部屋の中に入り、扉を後ろ手で閉めると、一気に視界が暗くなる。
「ぎゃぁぁぁぁっ」
男の雄叫びが耳を劈く。
「うるさいわねぇ」
眉を顰め、壁にあるであろうスイッチを探し出す。
パチンッと、軽い音と共に、照明が明るく玄関を照らし出すと、悲鳴の主が、泡を吹いたまま気絶していた。
「まったく。担当物件に怯えるなんて、営業マンとして失格じゃない?」
呆れたように独りごちると、靴を丁寧に脱ぎ、大の字で白目を剥いたまま微動だにしない男を跨いで、中へと進む。
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