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ここに来るまでもそうであったが、営業マンの尋常ではない恐れ方と、外観内観共に感じた、あまりの平凡さと拍子抜け感とのギャップに、酷く違和感と厭な予感を胸に抱き始めていた。
一見、どこにでもいる普通の人が、凶悪な犯行に及ぶ事など多々ある。
人は見た目や、表っ面だけでは判断できない。
だとすれば、こういった物件だって、そうじゃないのか?
妙な胸騒ぎを覚えながらも、せめて、明るい場所で話そうと、日当たりのいいリビングへ移動するように営業マンを促せば、俯き加減ではあるが、黙って彼女の言う通りに従おうとして、ふと、何かを思い出したのか足を止めた。
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