第四章 弐

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 目撃者は精神的に受けた衝撃が強すぎて、まともに話せない状態であると報告した佐々木は、警察の慣例に倣い目撃者である夏樹を帰宅させず、佐々木の警護の下、そのまま病院にて様子を見る旨を伝えた。  惨たらしく、あまりにも異様な現場の様子から、彼の報告も判断もすんなり認められたが、彼女の身柄を保護する病院に関しては、近くの警察病院か指定された大学病院に移動しろと命令された。  理由としては、犯人が捕まっていない以上、目撃者が次のターゲットになる恐れは十二分に考えられる。  その為、小さな個人病院では、セキュリティ面に於いて不安があるのだろう。
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