第一章 弐

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 しかも、自称、霊能力者である直属の上司である飯田課長に関して言えば、ここの話を聞いただけで不吉な予感がすると言って、課の人間全員に対し、関わるなと警告していた程のもの。  彼は、オカルトマニアの中では、かなり有名な人間らしく、彼が手を出さない程の霊障ともなると、大概の人間は、自分の手には負えないと思い、その話題に触れようともしなくなるらしい。  その為、ネットや口コミでは、呪われたアパートだと噂され、この件を取り上げて、真相解明して欲しいと懇願する投稿も後を絶たないにも関わらず、その真実を解き明かそうとする出版社も人間も誰もいなかった。
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