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「よ、しお……か……」
耳にした音。
この身に感じた微かな衝撃。
それらを元に、病室の真横に落下したであろうと推測した佐々木は、迷う事なく現場に駆け付けた。
向かっている最中、何度でも自分の思い過ごしであって欲しいと祈っていたのだが、現実は残酷なものである。
辺りは暗然たるものをぶちまけたように真っ黒に染まり、街路灯とカーテンで遮られた病室の頼りない光が地面に盛り上がった大きな塊を照らしていた。
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