第六章 弐

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 一之瀬が飯田と合流したタイミングで佐々木から連絡が入った。  やはり、夏樹が保護されている場所で、愛子がひと暴れしたようだ。  佐々木からの話によると、入り口はたった一つしかない保護施設は、特別な手続きをしなくては入る事の出来ないようになっており、鼠一匹たりとも入る事が出来ない造りになっている。  しかも、完全に死角のないようにあちらこちらに設置された監視カメラまである。  警視庁の上層部は、夏樹の保護に関して、完璧であると安心しきっていた。  だが、その鉄壁なガードを嘲笑うかのように、捜査員数名が惨殺されるという事態に陥った。
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