WEB小説と、紙媒体の小説。

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WEB小説と、紙媒体の小説。

最初にお話したように、私は紙媒体の本を読む人を少しでも増やしたいと思ってここで小説やエッセイを書いている。 そこで、今度は行間問題が浮上した。 行間。 WEB小説において、行間の少ない、文字がぎっしりと詰まった文章は正直、取っ付きにくいことは気付いている。気付いていて、わざとそれでも、あまり行間を取らないようにしているのは、少しでも紙媒体の本に近いものに慣れていない人にも触れてほしいという願いから。 一文一文、あるいは、あまりに一文が長い場合は読点で改行をする。行間を取る。それは、WEB小説独特の表現。まったく有り得ないとは言い切れないのだけれど、紙媒体の小説においては、あまり見ない表現だと思う。 なので、読者側からしたら、「WEB小説なら読みやすいけど本はなぁ…」となる人も多い。だから、その中間。改行・行間だらけのWEB小説と、必要最低限(作者の作風によります)の改行・行間の紙媒体の本の中間くらいのものを。そう思って作品の校正をしている。 私の作品は基本的に、台詞とそうでない文章の間に行間を取る。場面や時間が変わるところの行間は多く取る。この二つくらいしか、WEB小説らしいことはしていない。それ故に、実際、携帯電話で見るには読みづらいものになっていることは否めない。 難しいものだな、というのが正直なところ。 読んでほしいんです。私の作品を、もっと沢山の方に広めたい、知ってほしいと思う気持ちと、どうしても紙媒体の本の存在への思いが混在していて。 これは、私が未熟であるがために悩むことかもしれない。 答えの出ないものなのかもしれないし、正解が存在しないのかもしれない。 それでも、少しでも、口語だけではない文章を。語彙の豊かな、多種多様の文章表現を。なるべく、私なりの誠意を持って伝えたい。 やっぱり、日々勉強・日々精進だなぁ、と思う。そんな、今日この頃。
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