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そして、顔を洗っていると、ピンポンとどこからか、ベルの鳴っている音が聞
こえた。
…アタシの部屋だ…
アタシは酔っ払った足でフラフラとドアに近付き、のぞき穴から、ベルを鳴ら
した相手を見た。
湯本さんの姿がそこにあった。
「…清水さん、大丈夫ですか?…」
アタシは誰かわかったので、安心して、ドアを開けた。
それが失敗だった。
失敗といっても、スパイ映画のように、敵方が拳銃を持ち出して、アタシを殺
そうとしたわけでもない。
湯本さんが、妙にハイテンションで、アタシに抱き着いてきたのだ。
「…お姉さま…大好き…」
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