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午前6時
いつものようにアラームが鳴る
「沙弥おはよ」
「...おはよう」
隣いた男が私の顔を覗く。
そして彼はそっと私の唇にキスをする。
朝から鬱陶しい。
でも拒めない。
拒んじゃダメ。
自分にいつもそうやって言い聞かせる。
「沙耶?」
「ん?」
「朝から険しい顔してどうしたの?」
「え...?なんでもないよ?」
「そう...それならいい」
彼はまたキスを落とす。
「沙耶...好きだよ」
「うん、私もスキ」
私はこれからもこうしなきゃいけないのかな。
鷹谷 玲(たかや れい)と。
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