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豪将の言う『遊び』が始まって六人の捜査官が指名された。 櫻井はその都度、少しずつパワーを吸い取られた為に霊体としての存在そのものが危うくなりつつあった。 「涼さん、何をやっているんですか!? このままじゃ涼さんが消滅しちゃいますよ! 人間は一度や二度、豪将にエネルギーを吸い取られたくらいで死にません!僕達、捜査官を守ろうとするのは止めて下さい!」 佐久間の声が直接、櫻井の中に響いた。 これは今までの会話とは違い、以前、佐久間が櫻井の魂と繋がったからこそ出来る念話なので、櫻井以外には届かない声だった。 佐久間は櫻井が豪将と対峙してから、ずっと櫻井に念話で語りかけていたのだが、やっと櫻井が念話に応じたのである。 「佐久間、教えてくれ。豪将が頭部達を盾にするのは理解出来る。 だが、頭部達を接近させて、俺に力の放出を完全に止めさせてから、俺のパワーを吸収するのは何故だ?」 冷静な声が佐久間に響いた。 櫻井は未だに一切の攻撃を豪将に繰り出せてはいない。 しかし、自分の存在が危うくなっている現状でも、櫻井の闘志に翳りはなかった。
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