近況

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「なっ!!だからここは男ゆ……」 オイラの言葉も虚しく、彼女はすでに衣服を脱ぎ、大きめのタオルを体に巻きつけて、オイラの体を洗う準備を始めている。 「固いこと言わないの。貴方の裸なんて気にしないわ。ほら、裸の死体とかも見馴れているし」  平然とそう言うグリーン。暗殺者として鍛えられたプロポーションの良さのせいか、その発言の嫌さが増している気がする。それにしても、本当に凄い体つきだ。以前、ティーチと風呂に入った時、その体は傷だらけだった。切り傷や銃創。中には何かを投げつけられたかのような傷跡もあったが……とにかく、いくら相手の心が読めるティーチでも、攻撃を全て避けられる訳ではないのか?何かを庇った結果なのか……いずれにせよ本来、戦いを日常とする彼らの体が傷一つ無いなんて事は有り得ない。それはオイラにも想像出来る事なのだが、彼女の体にはそれらしい傷跡は一つとして無い。暗殺者という一方的殺人を生業としていたとはいえ、彼女がいかに優れた実力の持ち主だったかが分かる。因みに、本人が言うには腹筋が割れている事が女性としてはコンプレックスらしいが、それもこの三日で以前ほど目立つ事も無くなり、今では誰もが振り返るような綺麗な女性としか言いようが無い。あぁ、誤解が無いように言っておくが、この評価は覗きが趣味の常連客が言っていた受け売りだ。オイラは残念ながら女性の魅力という点に関しては子供だという自覚がある。まぁ……この状況を打壊するまでは子供であった方が良い気もするのだが、そんな話をすると町の男達は決まって血走った眼でオイラを睨むので、最近はあまり口外しなくなった。諦めたオイラは無抵抗に体を洗われ、グリーンと湯船に浸かる。そして、ふと頭を過るのはティーチの事。image=499145270.jpg
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