プロローグ

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昔々神の王の夫婦が双子の神を産んだ 片方は黒髪で悲しみを司った もう片方は白髪で喜びを司った 双子は常に一緒にいた 周りの神をも敬遠させるほどの美貌と能力を持ち 双子は常に双子で感情を分かち合った 神の王、王妃は哀れに思い双子に1匹の猫を与えた 双子は猫をそれはそれは可愛がり愛した 双子と一匹はいつまでも一緒だと思っていた しかしある日、猫は殺されてしまった 双子はお互いを疑い、憎みあうようになった お互いの部下で戦いあった その戦いは双子の神が死んでも生まれ変わり戦いは続いた 悲しみの神は人々に力を与えた 悲しみの神に力を与えられた者は『黒の使い』と呼ばれた 喜びの神は人々に力を与えた 喜びの神に力を与えられた者は『白の使い』と呼ばれた 戦いは何千・何万・何億年と続く。 ヴェルラニア図書館禁断室貯蔵 『モルタルの神話』著者 ベルダー
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