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昔々神の王の夫婦が双子の神を産んだ
片方は黒髪で悲しみを司った
もう片方は白髪で喜びを司った
双子は常に一緒にいた
周りの神をも敬遠させるほどの美貌と能力を持ち
双子は常に双子で感情を分かち合った
神の王、王妃は哀れに思い双子に1匹の猫を与えた
双子は猫をそれはそれは可愛がり愛した
双子と一匹はいつまでも一緒だと思っていた
しかしある日、猫は殺されてしまった
双子はお互いを疑い、憎みあうようになった
お互いの部下で戦いあった
その戦いは双子の神が死んでも生まれ変わり戦いは続いた
悲しみの神は人々に力を与えた
悲しみの神に力を与えられた者は『黒の使い』と呼ばれた
喜びの神は人々に力を与えた
喜びの神に力を与えられた者は『白の使い』と呼ばれた
戦いは何千・何万・何億年と続く。
ヴェルラニア図書館禁断室貯蔵
『モルタルの神話』著者 ベルダー
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