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授業中とか、上の空だったでしょ? あんまり無理はしない方が良いよ。その……、気持ちの整理とかさ、そんな簡単にできるもんじゃないし。わたしなんかじゃどう言ってあげたら良いのかわかんないけど、あんまり塞ぎ込み過ぎても夢美にとってよくないんんじゃないかなって思うんだ」
お腹の前で両手を組み一言一言を考えるようにしながら告げてくる紗由里の言葉に、あたしはやんわりと頷いてみせる。
「うん、ありがと」
お姉ちゃんが死んでから、先生をはじめとした学校の皆はあたしの扱いに困っている様子だった。
声をかけて良いのかどうかすらわからず、遠巻きにしてあたしの行動を眺めているのが大半で、すごく気を遣われているなと嫌でも実感させられる。
一時限目の数学も、普段なら容赦なく説教を飛ばしてくる真木野(まきの)先生ですら、ノートを取らずにぼんやりしていたあたしへ一言も声をかけてはこなかった。
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