風岡 夏純――①

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娘の死。原因不明の、黒く変色した死体。どす黒く、光の欠片さえも見いだせない化物のような瞳と、微かに開かれた口の中。 恐怖、悲哀、混乱、様々なものが胸中で弾けだし、すみれはその場へ膝から崩れ落ちると、両手で顔を覆いながら絶叫した。
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