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――1ヶ月が経過した。
「ただいま」
帰宅すると、家の中は真っ暗、誰もいない。
母親の置手紙には、〝今日は帰りは遅くなります〟と書いてあった。
信也は2階へと上がり自分の部屋の電気をつける。
部屋の机の上には、この前、実里と二人で撮った写真が飾られている。
初めて友達という友達になった人。
そして、初めて好きになった人。
「……ば、バカ。何考えてるんだ」
自分で思っておいて、自分で恥ずかしくなる。
だけど、胸を押さえて感じるこのドキドキは間違いない。
……これが恋なんだと。
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