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その後、家に帰りついた矢先、信也は家を出ていた。
実里に会うためだった。
彼女に本当のことを話さなければならない。
その決意に答えたかのように、偶然にも公園のベンチに座っている実里を見つけた。
「実里さん!!」
「信也くん?」
息を切らしながら走り寄る信也の様子にすこし驚いた実里だが、すぐに落ち着いた表情で話しだした。
「手術、受けるんでしょ?」
「えっ?
あ、……うん、でもどうして」
「なんか雰囲気で分かっちゃった。
……それで、受けるの?」
実里が心配な表情で信也を見つめる。
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