3.腫瘍
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「……俺、怖いんだ。 そんな大きな腫瘍が俺の腹にできているなんて……」 「………」 「なんかさ…、ごめん。 こんな俺で。 ……今まで黙ってて。 実里さんに早く話しておけば良かった。 情けないよな、ほんと」 ――バサッ。 「――えっ」 信也が気付くと、自分の胸に実里が抱き着いていた。 恥ずかしさのあまり、頭が沸騰するぐらい、急激に熱くなる。
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