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「信也くんは優しいね」
「……えっ」
「信也くんはすごいよ。
人の命を大切に思う気持ち。
自分の命まで犠牲にして救いたいと思った気持ち。
それほどの気持ちがあるから、信也くんは医者にきっとなれるよ、絶対に。
もちろん気持ちだけじゃ人の命は救えないけど、やっぱりすべての始まりはそこなんじゃないかな」
「……始まり」
実里は後ろに手を組みながら背を向け空を眺める。
そして深く深呼吸をし、彼女はこう言った。
「私はそんな信也くんが好きだよ」
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