1人が本棚に入れています
本棚に追加
「――あの、この席いいですか?」
「……えっ」
信也が声に気付いて前を見ると、全く知らない女の人が立っていた。
信也は改まった態度で、
「あ、い、いいですよ、どうぞ」
多少噛みながらも、その女の人に伝えた。
「ありがとうございます、信也くん」
「――えっ?
俺のこと知ってるんですか?」
信也は目を丸くしてその女の人を見つめる。
確かに、見たこともないし逢ったこともない。
なのに、その女の人は信也を知っていると言うのだ。
最初のコメントを投稿しよう!