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「私は新しく転校してきた今崎実里っていいます。
よく近くの人から信也くんのことは聞いてるので」
「そ、そう……。
苗字、俺と一緒なんですね!
というか俺、……そんなに有名?」
実里は「うんうん」と頷きながら、
「テストに関しては一夜漬けで勉強したのにテスト範囲間違えてて、悲惨な点数を取ったとか。
遅刻と思い全力疾走で走った挙句、今日は休日ということを学校に到着して気付いたとか。
いろいろ知ってます」
と、実里は愛想笑いをしながら言う。
信也は少し怪訝な表情になってしまう。
「はは……よく知ってるね……」
「あ、で、でも、信也くんはいい人だと思ってます。
人思いのところもあるし、第一、生命を大切にしたいって思っているんだもの」
「うん、確かにね。
俺、将来医者を目指してるんだ。
一人でも多くの命を救いたい、助けたいっていつも思ってるよ」
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