永遠に離れない

2/3
9人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
快晴。 澄み切った青空の下、たくさんの人たちの笑顔に囲まれた私は幸せを噛み締めていた。 今日は私たちの結婚式。 「美玲、今日はいつも以上に綺麗だよ」 「ありがとう健一。私とっても幸せ」 ガーデンウエディングだから形式にとらわれず、みんな自由に楽しく過ごすことができていた。 あの男が登場するまでは……。 それは突然の出来事だった。 真っ黒なスーツを着こなした男。 その男を、私はよく知っている。 「………純!?一体どうして………?」 彼は急な海外出張のため、この結婚式には来られないはずだった。 「俺は招かれざる客ってところか?御祝儀だってちゃんと持ってきたんだぜ、ホラ!」 そう言って目の前のテーブルに札束を叩きつけられた。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!