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「ああ、もうっ……!」
九条さんは地団太踏みながら
ガウンの紐を解いて腕をすり抜ける僕を見てる。
「アンッ……!」
珍しく
我慢できないみたいだ。
すれ違いざま腕を掴んで
子供みたいに乱暴に僕を引き寄せた。
「悪い子だね、九条さん――」
いつもとは逆の立場で
高潮した頬を撫でながら
「もっとお行儀よくしなくちゃ」
背中まで肌蹴たガウンを
僕はわざとゆっくり引き上げた。
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