190人が本棚に入れています
本棚に追加
「それならなおさらドレスに着替えなくちゃ」
「任せて」
もうプランは出来上がってるのか。
魔法使い兼王子様が
運転手に行先を告げると。
「君の願い叶えるよ」
僕を振り返り言った。
「え?」
「思いついたんだ」
たまにしか見せない
子供みたいな顔して。
「人目を気にせず人前でイチャイチャする方法――」
恥ずかしげに舌を出す僕の王子様。
「わお」
身体から悪い薬が抜けてゆき
熱もすっかり下がった。
代わりに――。
最初のコメントを投稿しよう!