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「やっぱりあなたが先に食べて」
「僕が?」
やっぱり
普通じゃ物足りない。
「あなたが何か食べる顔が見たいんだ」
歪曲した僕の要求は
何か言う度エスカレートしてゆく。
「前にも言わなかったっけ?あなたが何か食べる姿は――まるで前戯みたいにセクシーだって」
「そんなの初耳だよ」
「じゃあ今言ったから分かったでしょ?」
カウンター越し手を取って
大仰に目配せすると。
「分かったならじっくり見せて」
「和樹……」
「ほら、アーンして」
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