第1章

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2016年、春。 二人目の中学受験が、やっと終わった。 第一希望は、徒歩で通える中高一貫校。 余裕で合格する予定だった。 当日の試験後、次男の第一声。 「うーん、繰り上げ合格は来るかなあ?」 私はハハ、と笑ってしまった。 そんな騒動もあったっけ。 あれは三年前、お兄ちゃんのときだね。 「大丈夫だよ、どれどれ、見せてごらん」 持ち帰った問題用紙を元に、自己採点させるつもりだった。 「え、どういうこと?」 私の脳内は、真っ白になった。
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