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「………………だからって何で俺を………」
『……お前、マジでぜんっぜん気付いて無かったのかよ?』
「………………」
………ん?
なんだか陸が赤くなった?
隼人の言葉に目を泳がせて俯くと手の平で顔をゴシゴシ擦って強がるように鼻をフンと鳴らす。
「陸?」
「………」
『……フフ、まあいいや…………ちひろ、色々ホントに悪かった……オレは死んだりしないから。修斗の供養をしたいと思うけどアイツはきっと嫌がるよな。』
「隼人……もう会えないの?会いたいよ!」
『ははっ!バカだなぁ!兄貴を殺した相手にそんなこと言うもんじゃないぜ!?………第一オレは……修斗を殺しても後悔してないんだ。』
「っ隼人っ!!」
陸が怒鳴って立ち上がる。
遠い惑星の人と喋っているような気がした。
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