6.前へ

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嫌だと言いたかった。 屈託なく笑っていた隼人を憎みたくなどなかった。 言いかけた私の手を陸がぎゅっと握った。 何も言うなと彼が瞳に力を込めて私を見上げる。 私は………どうすれば良いの!?………修斗!!教えて!! 『………フッ………それで良い………………さよならだちひろ。陸と幸せになれよ…………』 通話が切断された。 私の頬を幾筋もの涙が伝って零れ落ちる。 陸が立ち上がり私をしっかりと抱き締めた。優しく頭を撫でられて決壊した感情が私を押し流す。 修斗、陸、隼人、私………… 四人でぎゃあぎゃあ言って身体を捩らせて笑っていたあの頃━━━ もう……戻らない…………
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