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「ん?何を言えば良いの?」 状況が読めない陸。私は面白くて黙って見守ることにした。 小坂さんも半笑いだ。 「先月お会いした時に店を出すってお話ししたじゃないですか。やっぱり聞いてなかったんですね?」 「ん?…そうだった?…フフ…………って此所!?」 小坂さんと私が吹き出した。 事情を知らない私にでさえ分かるのに陸ったら……… 周囲の視線は遠慮の無いものに変わっている。 小坂さんはやって来た従業員に指示をした。 「きみ、私の大切なお客様だ。急いでお席を用意してくれないか?」 「はい。」 従業員が頭を下げる。 すると陸は間髪入れずに彼を押し留めた。 「あ!待って!!」 「はい?」
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