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陸はあの時を思い出し、私はそんな様子を思って黙り込む。
「………隼人は坪井の死体を部屋の隅に引き摺って行った。そうして俺の前に来て……………激しくキスしてきたんだ………」
私は小さく溜め息を付いた。
「抵抗すればするほど隼人は強引に俺を……………………その時点で俺は既に半裸だったけど………アイツ……俺のパンツをおろしてナニをしゃぶりやがった。」
私は姿勢を変えて椅子の横向きに座り直した。
予想はしていた。だけど現実として聞くとやはり衝撃がある。
それでも話してくれる陸を愛しく思う。
陸自身はもっと苦しくて、屈辱を感じている筈だから………
「………舐められて扱かれて……………頭はパニクってんのにさ、刺激には反応しちまうんだよな………………俺がイクと……隼人はきれいに飲み込んだ……………その後で………アイツが身体を触ってきて………指で探られて、突っ込んで来やがった。」
胸が痛くて俯くと涙が落ちた。
陸の声は震え、両手が白くなるほど握り締めている。
私は顔を上げて彼を見た。
私も逃げないと知って欲しかった。
「………泣き喚いたよ。止めてくれって懇願して、呪いの言葉を口にした。殺せと頼んだ…………でも隼人は……………笑ったんだ。願いが叶ったって顔して…………そうして居なくなった。間もなくだよ、SATと公安が突入してきたのは。」
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