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息を切らして修斗が微笑んだ。
「助かったよ……お前……何でここに?……」
「お前が心配でさ。それで?盗み出せたのか?」
……さりげなく腰に手を充て、堅い感触に安堵する。
「………大丈夫。ちゃんと隠した。お前は関わらない方が良い……連中は血眼で探す。知らない方が良いんだ。」
「手伝ってやるよ。オレは平気だ……どこに隠したんだ?オレが本部に運んでやるから場所を教えろ。」
「駄目だ。教えられない。知ったらお前も狙われる。マジでヤバいんだよ。」
「奴らを根絶するんだろ?!ぶっ潰せるんだろ?!善は急げじゃないのかよ!」
…さっさと喋っちまえば良いものを……
「……お前がこの件に興味を持っているのは知ってる……でも命令だろ?……もう行け。俺もすぐここを離れるから。」
「万一を考えろ。セーフティーネットは必要だぞ?」
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