348人が本棚に入れています
本棚に追加
「………どうしたんだよ?……お前がここに来てる事、アルファは知ってるのか?……」
アルファの名前を出されて頭にカッと血が登る。
あのオッサンが許可する訳がないと知っているくせに…………
オレの中の何かが……切れた……
暗闇に浮かんだ釣り上がった眼と尖った牙がオレを呑み込んだ。
腰に隠したサバイバルナイフを修斗の腹に突き立てる。
二度、三度……………
その手応えに全身が粟立ち背中がゾクゾクして総毛立つ。
戸惑いと驚愕を浮かべる修斗……
オレは修斗の耳元に顔を寄せて薄笑う。
「あれがないと困るんだよね。返してくれない?『我々の』リスト。」
「………隼人………やっぱり…お前…………………………………な、何だ……これ………?………………」
修斗が驚愕の表情を浮かべる。
もはや自分の体重も支えられない。
見るも無惨にくずおれた。
最初のコメントを投稿しよう!