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○長崎壱岐月読神社(朝)
小高い丘の上にうっそうと茂る木々が朝日を遮るように立、夜の様に暗い。
ここは異世界のようにひんやりとした風が吹き抜け、木々はザワザワとなる。
ツクヨミは林の中で使役の蛇に月見団子を上げていた。
ツクヨミ
「団子ほしい人手を挙げて」
蛇たちの前で団子を見せながら言う。
蛇
「・・・・・」
いつものボケに困った顔をする。
ツクヨミ
「蛇君は手がなかったね。アハハハ ごめんね」
笑いながら謝る。
ツクヨミ
「団子ほしい人しっぽ挙げて」
団子の入った袋を上げた。
蛇は全員しっぽを上げた。
ツクヨミ
「君は食べ過ぎ!お腹が団子の形してる」
お腹が3個に膨らんだ蛇を見て笑った。
次の瞬間突風が吹き何か当たる音がする。蛇達は上を見上げたら隼が落ちてくるなりツクヨミの後ろに逃げた。
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