一時間目 ―隠れ鬼―

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静まり返る運動場。 誰もが女神をその目にしたのだ。 コレが人類、救いの神。 人々は神の存在を認めざるを得なかった。 容姿端麗、純情可憐、沈魚落雁…… 彼女を表す言葉は泉の如く次々と湧き出る。 そんな完全無欠に思える彼女にも一つ決定的で致命的な弱点がある。 それは"遊び"になると性格が豹変するのだ。 女神に思えたその姿は、一瞬の内に悪魔と化す。 そう……我々にとって鬼ごっこひとつとってもそれは本物の鬼との命のやりとりとなる。 彼女の異名は地獄門。 何も知らない男がその門を考えなしに潜っていき、泣きながらでてきたのを戦士達は無限に知っている。
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