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自称、ヲ嬢サン(つまりオネエなんだけど、オネエもオトメンも響きが気に入らないらしい)のパニエは、泣きはらした真っ黒な下まぶたをして私の隣にやってきた。
「フラれたっていうか、リコンよリコン!」
私は大仰に顔を伏せてみせた。
「ううっわ、カワイソ!」
「でしょおおおお!?」
「ねえワニ子明日は?仕事は?」
「非番!」
「アタシも!じゃあ再会を祝して、飲むわよォ今夜は!」
こうして私たちは、大いに男の愚痴を言い合って、大いに飲み大いに騒いだ。
そうしたら明け方近くになる頃には、何だかいろいろどうでもよくなってきて。
ただこうして、パニエと過ごす時間の何と楽しいこと!
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