ゲーム終了――その後

4/10
前へ
/203ページ
次へ
  「目が覚めたか」  向かって左側の、小柄な男が言う。 「アンタら、誰だ?」  俺は未だに残る後頭部の痛みと、外光の眩しさに目を細めながら訊ねる。  するとそいつは笑いながら俺の目の前にしゃがみ、顎を掴んで言った。 「君が『彼』の弟か。なるほど」  そいつは、散々俺の顔をじろじろと見て、にぃっと笑い答えた。  
/203ページ

最初のコメントを投稿しよう!

511人が本棚に入れています
本棚に追加